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豊田美智子の個人的なブログです。

★『福祉にプロジェクトはない』『アドバイスはしてはいけない』・・・何ゆうてんねん。★

約3ヶ月かけて、大阪府主催、大阪府社会福祉協議会(以下、府社協と呼ぶ)実施の「福祉サービス第三者評価調査者研修」に参加してきました。参加の理由は、私の仕事の幅を膨らますという目的と、博論で考えたい福祉のマネジメントシステムを構築するためのツールづくりの先輩格として、仕組みを知っておきたかったからです。

ここでいう福祉サービスとは、高齢・障害・児童の3つを指します。講義が5回、グループに分かれて実習が1回(特養に行きました)、グループごとの評価表作成が1回の計7回の研修でした。

申込み時点で、自分の立場を「ア:組織管理を3年以上経験しているもの」「イ:介護職の経験が一定以上のもの」「ウ:その他、同等の知識を持っているもの」の中から選択してくださいと書かれてありました。

私はアは介護職での組織管理と思い込んでいたので、ウで申し込みました。でも府社協の方が、実績もあるし、アは介護職以外でもOKだから、アで申し込んではいかがですか?とおっしゃってくださいました。

社協の担当者に経歴をメールして、府の担当者に判断してもらいました。でも何回出しても、府からダメ出しを喰らいます。府社協から府と直接相談してと言われ、府に電話しました。

私はサラリーマン時代はプロジェクト・マネージャー的な仕事をしてきました。それを担当の女性に伝え、そばにいる上司に伝えて判断を仰ぐという面倒臭いコミュニケーションの結果、その上司は『福祉にはプロジェクトはない』という理由で、結局、私の願いを却下されました。

この上司、バカかと思いました。私は福祉の世界でもプロジェクトマネジメントをしています。サラリーマン時代は7年、プロジェクトを続けてきました。この時点で阿呆らしい制度だなと思うようになりました。

ウになったら、評価者にはなれません。それでもいいわと思い、実習に望み、先日の木曜日にグループメンバーとのすり合わせをしました。

担当の先生に、私の書いた評価表を見てもらったところ、『アドバイスは書いてはいけない』と言われました。第三者評価は、国と都道府県がまとめた評価のポイントに沿って福祉サービスを実行しているかを実習先にヒアリングし、ポイントから外れる場合は、その点をまとめのシートに書いて行くことしかできないようになっています。

社協は評価機関でもあります。第三者評価の仕事を1回(2~3日)30万円で受けています。それでアドバイスを書いてはいけないと言われると、普通の企業なら怒りますよ、と担当の先生に言いました。すると、アドバイスが必要ならば、別途、アドバイスの申し込みをしてもらう(有償)ことになるとのこと。

なんですか、この馬鹿らしい制度は。結局、お金のある施設・事業所しか第三者評価を受ける意味がなく、しかもそういう施設・事業所さんに『アドバイスしてはいけない』、あくまでも評価のポイント通りにサービスができているかどうか確認するだけです。

この制度は、評価を受けるために施設・事業所は書類を整理するという利点はあります。しかし、アドバイスを書いていた私の評価表(一部分)はすべて書き直しを命じられました。

こんなことで福祉サービスが良くなるのか、甚だ心配になりました。評価はPDCAサイクルのCに値するものです。そこで、アドバイスがないと、次のAに進めないじゃないですか。

これはアカンなと思い、ISO9001とこの福祉サービス第三者評価のやり方をいいとこ取りをして、マネジメントというより、マネジメントシステムを作っていくツールを作りたいと思いました。

それを博論にするにはあと2年はかかりそうですが、ISO9001とこの福祉サービス第三者評価の”評価”をした上で、博論に望みたいと思います。

しかし、昔は府の福祉関係の仕事を府社協を通して、無理を聞いてあげて仕事をしてきたのに、『福祉にプロジェクトはない』『アドバイスはしてはいけない』なんていう仕打ちを受けて、少々、腹が立っております。

でも、第三者評価の欠点が見えるいい機会になりました。福祉サービスの品質がもっと上がるように、考えて行きたいと思っています。長文、失礼いたしました。