構造化コーディネート研究所(cc−labo)

代表である豊田美智子の個人的なブログです。事業所のURLはhttp://cc-labo.jp/です。

必要額(予算)は400億円ですか?!


 利用料が原則1割負担(応益負担)の障害者自立支援法から、所得に応じた負担(応能負担)に変える「障がい者総合福祉法(仮称)」に民主党が政策転換しようとしていますね。現在の負担は上限設定を低くしたり、生活保護世帯への措置などにより、全体で見ればすでに負担額は3〜5%で済むようになっていると思うんですが、何だか「1割」という言葉だけが先行していますね。資産条件や所得制限が変わったから、今年から私も上限は低くなりましたよ。上限まで使っていないから1割負担のままですが。

 法律の中身は民主党がPT案を出しているだけで、まだ3党連立の案は出ていません。でもさほど大きな制度変更はできないのではと私は思います。これまでの自民党の案を応能負担に変え、対象者を高次脳障害、発達障害、難病にまで拡大するという点が今までと異なるだけで、後はそんなに変更できないと思います。その理由として、例えばあれだけ複雑な支援費の請求システムを変更するだけでもものすごい予算がかかりますし、利用者・事業者がパニックする前に、都道府県や市町村のパニックを誘うだけだと思いますので。生活保護母子加算でさえ、市町村におけるシステム変更が間に合わないから、本年度の復活は無理なようですしね。

 中身はこれからの話なのでまだ何ともいえません。ただ、必要額というか新法律の予算が400億円ですか?! めちゃめちゃ低すぎませんか??? 例えば現在、仮に2000市町村が日本にあるとして、400億を平均に割ると1市町村につき2000万円/年です。月にすると2000万円/12ヶ月=167万円ほどです。今の日本は20人に1人が障害者であると言われているから、仮に1市町村の人口の平均が総人口1億2000万人/2000市町村=6万人とすると、60000/20=3000人の障害者がいることになります。その内、100分の1の30人が毎月サービスを受けるとすると、一人一ヶ月当たりのサービス提供金額は167万円/30人≒6万円ほどです。これで障害者サービスが成り立ちますか??? 利用者は満足できますか? 事業所はやっていけますか?


 あと、なぜ介護保険については何の話も出てこないんでしょうかね。民主党マニフェストを読んでないから分かりませんが、高齢者や介護保険対象疾患者に対する介護保険の施策提案が私には聞こえてきません。後期高齢者医療制度は廃止とおっしゃっておられますが、今さら元に戻すということなんでしょうかね。年金と生活保護自立支援法から手をつけていくというところが、何とも民主党らしいような気がしないでもありませんが。。



 自立支援法介護保険共に、利用者だけでなく事業者にも配慮した見直し案を期待したいですね。まあ、まだペーパー上だけの話だから、根拠も良く分からんし、当面は様子見するしかありません。さて、どうなることやら。