構造化コーディネート研究所(cc−labo)

代表である豊田美智子の個人的なブログです。事業所のURLはhttp://cc-labo.jp/です。

私が欲しいのは、上下関係ではなく対等な関係。


 昨日の続きになりますが、組織と個人について、私の考え方あるいは抱いているイメージについて、また今日も書きたいと思います。


 私は現在の非営利(ここでは医療と福祉に絞るとして)に対して、私がコンサルではなくコーディネートを仕事にしていると位置づけている理由と同じイメージを感じています。

 そのイメージは、軍艦と救命ボートです。私という患者ないしは障害者は、救命ボートに乗せられ、軍艦に引っ張られています。軍艦の中にはたくさんの家があり、それぞれの家は何らかのカンバンを掲げています。救命ボートに乗った私は、軍艦の上から守衛室というカンバンを上げた家で働く人に様子を観察され、そこから必要と思われる各カンバンの下で働く人が送り込まれてきます。ないしは救命ボートにいる私が無線で軍艦の守衛室に連絡し、同様に働く人を送り込んでもらいます。

 このような状態のことを、近代の社会システムでは「支援」と呼び、「**中心」(**には患者や障害者や利用者といった言葉が入る)というコンセプトを掲げていると、私は捉えています。そして私はこのような考え方を、支援者(ないしはコンサル)の驕りであると思っています。その理由は、そこには強者・弱者という言葉に代表されるような『上下関係』が隠されているからです。


 そうではなく、私は『対等な関係』を求めています。救命ボートではなく軍艦に一緒に乗せて欲しい、そのための嵩上げが欲しいのです。そして軍艦の中心に位置づけてもらうのではなく、軍艦の中にある家のひとつとしてみてもらいたいのです。

 そのために、1)私は病気と障害を運営する事業者であり、バーチャル組織(ネットワーキング)を持った仕事人として、軍艦の中にある家の「玄関」から組織の中に入っていくことと、2)私は軍艦に乗るための嵩上げが必要な患者ないしは障害者として、軍艦の中にある家の「縁側」から組織の中に入っていくことと、の2つの入り方で私なりの組織と個人の在り方を作って行きたいと思っています。

 「一個人」(一患者・一障害者)が、外部の「組織」と向き合っていくのはとても大変なことです。ネットワークではなく、ネットワーキングと書いたのは、名刺交換して名前を知っているというような静的なネットワークではなく、機動力のあるネットワークという意味でネットワーキングとしています。また、私が考える「仕事」というのは、哲学者であるハンナ・アーレント(故人)の言う、「職人的な制作活動に象徴される目的−手段的行為」(Wikipediaより)として捉えています*1


 近代システムの中で生きていくことに心地よさを感じている方々は、私からは離れていかれると思います。なので私は、「来るものは拒まず。去るものは追わず。」の考え方でいます。

 そして、近代システムの中で生きていくことに何らかの息苦しさや苦しみを感じている方々が集まり、近代システムの良いところは残しながら(例えば「労働」における上下関係は必要なことです)、脱近代システムを作っていけたらなあと思っています。

 類は友を呼ぶ。以前にも増して、最近それを感じるようになりました。私自身を個人でもあり組織でもあると考え、組織対組織ないしは個人対個人として、『対等な関係』を構築していきたいと思っています。


 ・・・今、夜に注入したエレンタールによるお腹の張りがやっと落ち着いてきました。リハDrによると、それは張りではなく重みだよ、とのことでした。胃下垂のとよ猿は、エレンタールが重いらしいです(^^)
 

*1:ハンナ・アーレントについては、Wikipediaなど、多くのHPで紹介されています。