構造化コーディネート研究所(cc−labo)

代表である豊田美智子の個人的なブログです。事業所のURLはhttp://cc-labo.jp/です。

23.4kgの「とよ猿号」の重み。


 月曜日にウチにやって来た電動車椅子「とよ猿号」。その体重は23.4kg。私の体重の3分の2弱ある。私の住むマンション(分譲)は小規模で狭く、かつスロープがない。エントランスから外へ出る方法は、歩道に面した急な角度の階段(3段)を降りるか、自転車置き場に通じた少し緩やかな階段(3段)を降り、降りた場所で90度右へ曲がり、緩やかな斜面を降りて外へ出ることになる。ここでいう“緩やか”とは、健常者による徒歩で考えたもの。自転車置き場に通じている“緩やか”な階段は、車椅子、それも電動車椅子にとっては地獄の段差である。

 月曜日に納品に来てくださった業者さんに簡易スロープを置くことを考えていただいたけれど、結局“緩やか”といえど角度が急すぎるのと狭すぎることから、簡易スロープのレンタルは断念。以前にこのブログで書いたかもしれないけれど、私がALSになる前にマンションの理事長を務めていた時、エントランスのスロープ化を提案した。だけど、総会で却下となった。皆、バリアフリーは大切と考えているけれど、小さいマンションなので終の住処と考えている人が少ない(一戸建てに引っ越す前の一時住まい)のと、エントランス以外のバリアフリー化も考えないと意味がないという意見が多く出たためである。大規模修繕の時に再度協議をすることになっていたけれど、先日届いた大規模修繕のプランには、スロープ化の話はごっそりと抜けていた。

 電動車椅子がやってくる前は、「とよ猿号」を「とよ号」(軽四)の屋根付きガレージに一緒に置くことを考えていた。けれど、ガレージのシャッターが重く、手で上げ下ろしをする力が徐々になくなってきている。それならまだ“緩やか”な方の階段を腕で上げ下ろしする方がラクかと思い、「とよ猿号」を腕力で引っ張り上げたり下ろしたりしている。徐々に上げ下げのコツが分かってきたけれど、それでも重い。最初は力任せで上げていたため、腕や肩を痛めてしまった。今日のリハでほぐしてもらい、無事に復帰できたけれど、今後もまた痛めてしまいそうな予感がする。


 この上げ下げが、果たしていつまでできるのだろう。脚よりも腕の力の方が残っているとはいえ、握力は0kgになってしまったので、腕の力を使ってしか上げ下げすることができない。「とよ猿号」の上げ下げだけでヘルパーさんを活用するのはもったいない気がするし、『闘病中』であるという意識がかなり欠落している私(^^)だから、いつ外出するかも分からない。移動支援は対象外だから話にならない。マンションの管理人さんは週2回だけの出勤、うち1回は午前中だけだし、いつも管理人室にいらっしゃるとは限らない。この経済状況の中で、マンションを売ってお引越し、というのも難しい。あと1年位、腕の力が持つかどうか、自力で立っていられるかどうか・・・。

 「とよ猿号」がやってきて、この近辺での一人暮らし妄想がまたまた膨らんできた。それが具現化するまでは、マンションの住民に私が「とよ猿号」の上げ下げに苦労している姿を見てもらっておこう。エントランスにスロープがついても自分の部屋の玄関に行くまでに他にも段差があるから、いずれはこのマンションで住めないことは分かっている。私はそれらすべてがスロープ化されるのを待っている時間がないので出ていかざるを得ないけれど、私が苦労している姿を見てもらって、マンションの皆さんに今後のことを考えてもらうきっかけになれば、それでいいか。

 軽量電動車椅子とはいえ、重いぞ「とよ猿号」。階段の上げ下げのコツをもう少し検討しようっと。「とよ猿号」の上げ下げが大変だから外出するのが億劫になる・・・ということは、今のところはない(^^) ニューロンが消滅していっている代わりに、『「闘争か逃走か」のホルモン』(Wikipediaより)であるアドレナリンが、私の体内に増えてきているような気がしないでもない?!



 PS きぬさん 今日はありがとうございました。感謝、感謝です。こばりんにも感謝です。